子供の頃、床屋さんへ行くと皮砥で剃刀を砥ぐ理容師さんの姿を鏡越しに憧れの眼差しで見つめていたのを思い出します。
プロが使う道具って、何かしら心をくすぐるものがあります。
子供の目には、その道具を使う手捌きや立ち居振舞いは何ともかっこいいものなのです。
職人の道具に対する想いが伝わっていたのかもしれません。
今では、替刃式のカミソリが主流のようです。
砥がなくていいし、衛生的にも替刃式のほうがいいのは分かります。
でも、ちょっと寂しさを感じたりします。
写真の西洋剃刀は長年置き古され錆が出てしまっています。
何とかきれいにしてあげたい。
そう思わせる一品でした。